未来予測

5月の食糧危機:大地震と火山噴火の連鎖

地震と火山噴火の関連性

大地震の前後には必ず火山の噴火があるので注意が必要です。東北大学理学研究科地球物理学専攻 西村太志教授の研究室では大地震による火山噴火の誘発メカニズムを明らかにしています。

リスク対策.comの記事によるとマグニチュード9以上の大地震の後には必ず火山の噴火が誘発されています。元旦に起きた能登半島地震はM7.6でしたが、火山噴火を誘発する可能性はあります。九州には日本喪失を招きかねない「巨大カルデラ噴火」を起こした火山が少なくとも4つあります。

未来予知による警告

未来予知によると今年2024年5月30日霧島火山がレベル6の巨大噴火、翌日の31日には開聞岳がレベル2の中規模噴火をします。その確率は現在のところ93%となっています。霧島山はおよそ20の火山体が集まった火山群です。ここが今回の巨大噴火の発生場所となります。

九州に密集する活火山より

火山噴火規模の指標

火山の爆発規模の大きさを示す区分があります。爆発の大きさの指標である数値レベルは1上がるごとに噴出物の量は10倍になります。

今回予想される霧島山の噴火は火山爆発指数でレベル6の巨大噴火ですので、レベル2の御岳山の噴火規模の1万倍となります。

霧島山の火山噴火の影響

大量の噴出物により九州南部は噴火と同時にほとんどの動植物は死滅し、偏西風の吹く日本では沖縄を除く全国に火山灰を降らせることになります。

縄文時代に起こった阿蘇山の破局的噴火では九州・四国・山口の縄文人はほぼ死滅したと言われています。

この図では阿蘇山がレベル7で再び破局的噴火を起こした場合を想定しています。今回はレベル6での霧島山の巨大噴火ですので火山灰の降灰量はこれよりも少なくなります。

火山灰の特性とその影響

火山の噴火で最も問題になるのは火山灰です。雪と違って融けて消えることはなく、様々な災害を発生させることになります。物流が止まり、電気水道が止まり、通信もネットも途絶します。元日に発生した能登半島地震と同じ状況が全国で起こることになります。(富士山大噴火 降灰シミュレーション 首都圏に深刻な影響も

火山灰が1mm積もっただけでスリップして自動車や電車は動けなくなります。そのため完全に物流は止まります。さらに上下水道も止まる。取水口が詰まるので、水が取り込めなくなり、水道水は止まり、下水道も溢れることになる。農地は使用不能となり、物流の停止もあり、すぐに食糧危機が発生します。

雨が降るとさらに最悪なことになります。水分を含んだ火山灰は重くなるため、その重みで電線や通信ケーブルが断線します。積雪でもたまに断線はありますが、火山灰は非常に軽く粒子が小さいため、電子機器に入り込んだ火山灰がわずかでも水分を帯びれば、電気が通るようになります。電子回路に付着すれば、ショートさせてしまう。

木造住宅は雨が降ると水分を含んだ火山灰の重みで押しつぶされて、能登半島地震のように全壊する住宅も出てきます。2011年の霧島山の新燃岳の噴火では、10センチ積もった地域の牧場の建物が全壊するなどの被害が出ています。

火山の冬の到来

次に起こることは「火山の冬」と言われる時代の到来です。20世紀はそれ以前の世紀と比べて大噴火がほとんどなかったため、温暖化が進んだとも考えられます。火山灰に含まれる硫黄とその酸化物は硫酸のエアロゾルとして長い間大気中に留まって日射をさえぎることになります。

週刊エコノミスト Online鎌田浩毅の役に立つ地学「温暖化」を超えるインパクト 寒冷化を引き起こす大噴火/6より

寒冷化により食糧難は世界に及びますので、日本は食糧を生産できなくなるだけでなく、輸入もできなくなり多くの餓死者を出すことになることでしょう。

確率としては3か月先の5月に93%の確率で食糧危機が発生しますので、念のためにできれば3年分の食料と燃料を確保しておいた方が無難でしょう。

5月の食糧危機:大地震と火山噴火の連鎖” に13件のコメントがあります

    1. 中国の台湾進攻は起こりません。習近平は戦争をしたくないと思っています。しかし日中戦争は起こり得ます。
      敵基地攻撃能力を持った日本が防衛のためと称して先制攻撃をしかけて始まります。

  1. 霧島山噴火まで後2ヶ月ぐらいになりましたが、その後その確率に変化はありますでしようか?

    1. 5月の霧島山噴火の確率は下がっています。噴火の確率は88%まで低下しています。大規模噴火による食糧危機が起こる確率は65%でした。
      しかし5月に噴火しなくても延期になっているだけで、次に噴火確率の高い月は9月でした。

    2. 4月1日現在での確率はさらに下がっています。霧島山の噴火確率は8%、大規模噴火による食糧難が起こる確率は0.6%となっています。

  2. 8箇所の隕石落下地点を見ると、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オーストリア大陸はただでは済まなそうですね。
    一方、北米大陸、中南米大陸には落下しないとすると、こちらはほとんど被害がないのでしょうか?
    ユーラシア大陸が南北に真っ二つほどの状況だとインドやロシア辺りもかなりの被害がでそうです。

    1. フィリピン海に落下した隕石でも日本に100m級の大津波が来ますので、世界中に大津波が発生します。特にイギリス近くの大西洋に落下する隕石は世界中に落下した隕石の中でも最大のもので、北米大陸の大西洋側には巨大な津波が押しよせます。

  3. いつもありがとうございます
    今あと気になるのが、新たなパンデミックと第三次世界大戦です。
    米国大統領選挙も近く、また今年後半ぐらいからパンデミックそしてワクチンにならないか心配してます。
    更にイランが参戦しての第三次世界大戦、核戦争が起こらないか心配してます。
    見解をお聞きしたいです。

    1. 新たなパンデミックが発生してワクチンを強制されるような世界にはなりません。また、第三次世界大戦も起こりません。イランが参戦してもそれに中国やロシアが加担することは無いからです。
      核戦争は地底人(南極大陸と月の地下で暮らしている)が核爆発を止めてしまいますので、核戦争は起こりません。
      来年7月に8個の隕石が地球に衝突した場合にはユーラシア大陸が真っ二つに南北に割れてしまいます。その位の巨大な地球規模の災害で、隕石衝突後は「核の冬」とか「火山の冬」と言われるような極寒の世界が始まります。多くの人類は餓死することになるでしょう。

  4. 当面霧島山噴火と来年隕石の対策だけで、南海トラフ地震、首都直下地震、富士山噴火、能登半島地震の割れ残り(佐渡)は大丈夫そうでしょうか?
    霧島山噴火で関東は当然影響あるのですよね?

    1. 南海トラフ巨大地震は2043年9月、富士山の噴火は2062年になりそうです。首都直下地震は起こりません。能登半島地震の割れ残りによる大地震は起こりませんが、今年10月上旬に秋田沖で発生する地震で震度5の地域が出るかもしれません。
      霧島山噴火で関東は当然、かなりの影響が出ます。

  5. 5月大噴火すると沖縄と北海道が安全ですかね?でも食糧危機がくるとどこでも厳しいですね。
    今地震リスクがあちこちで高まってますが、千葉東方沖地震の確率はどうなんでしょう?

    1. レベル6の巨大噴火レベルですので北海道にまで火山灰が到達しません。偏西風は沖縄方面には向かいませんので、沖縄、北海道の両県では通常通り食糧の生産は問題なく行なえます。ちなみに青森県の火山灰は黄砂程度です。
      千葉東方沖地震は震度7以上は起きませんので、能登半島地震のようにはなりません。10年以内の発生確率は0%のようです。

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