皮膚からの吸収性
経皮毒性とは、私たちの皮膚を通して体内に入ってきた化学物質が健康に対して何らかの有害な作用を起こすことを言います。
皮膚は外界の有害物質が体内に入ってこないように守っていることは分かると思いますが、簡単に体内に有害物質が入ってしまうこともあります。細胞膜の表面はリン脂質でできているため、水分は通しにくいのですが脂溶性のものは通しやすいという特徴があります。
湿布薬などの貼り薬や軟膏を病院でもらって使ったことがある方もいると思いますが、湿布薬を貼ると痛みが軽減されるということは、皮膚のずっと奥の筋肉や神経の痛みのところまで薬剤が浸透していることが分かるでしょう。当然ここにも血管が来ているわけですから、この成分は全身にも次第に廻ってしまっています。最近では持続的に薬を効かせるために、飲むのではく、貼り薬の花粉症の抗アレルギー薬も販売されています。
化粧品には必ず含まれている界面活性剤や乳化剤なども脂溶性の化学物質ですので、湿布薬と同じように経皮吸収されて全身をめぐることになります。
化粧品には界面活性剤は必須
そこで化粧品には、いかに有害性の少ないものを数少なく使うかが重要となってきます。現在は界面活性剤なしで化粧品を作ることは不可能です。
今回そこに挑戦した化粧品を作ることに成功しました。この化粧品は最も重要な機能である免疫機能に影響を与えないように設計しました。しかも健康被害を与えないだけでなく、健康になれる化粧品として開発しました。そのため何度も化粧品メーカーとやり取りをし、何度も試作を繰り返しました。
大麻草を入れた化粧品ということでメーカーの開発部が興味を持ったのかもしれませんが、採算度外視で試作を繰り返していたそうです。化学物質のCBD入りの化粧品は数多く海外で販売されるようになっていますが、大麻草をハーブとして生で配合している化粧品は他にないことでしょう。そのためと思われますが、その化粧品メーカーが言うには今まで経験したことのない、独特のテクスチャーだそうです。
皮膚の状態に総合的に対処する化粧品
そのうえで、皮膚のあらゆる状態を改善するためにそれぞれのハーブを配合しました。すなわち齢ともに固くなる皮膚に柔軟性を与えるためには外から保湿するのではなく、皮膚細胞自体の保湿性を高めるハーブを入れました。エモリエント効果といいます。紫外線を浴びたり、擦り傷を創ったりすると炎症が起きますが、抗炎症効果のあるハーブも配合しています。そのため切り傷も早く治ります。男性の髭剃りあとにも有効です。そのうえ抗菌作用のあるハーブも加えました。
配合のハーブとその効果
ホホバ種子油
ホホバは砂漠などの乾燥地帯で育つ植物でその水分保持する能力が高く、砂漠の高温に適応しているため、100℃以上の高温で数日間加熱してもその品質が変わりません。私たちの皮膚にも20~30%含まれているワックスエステルのホホバの含有量も驚異的で肌の弾力や潤いを保たせてくれます。乾燥が原因の、しわ、老化、肌荒れ等といった様々な症状に効果があります。抗菌、抗炎症作用もあり、アトピー性皮膚炎や老人性皮膚掻痒症にも使われると言われています。ホホバの抗酸化作用と含まれるビタミンA、ビタミンEともにアンチエイジング効果があります。
ブッソウゲ葉エキス
ブッソウゲはハイビスカスとも呼ばれ、沖縄産有機栽培のハイビスカスの葉より抽出されたエキスを使用しました。ブッソウゲ葉は極めて高い保湿力を持ち、植物性ヒアルロン酸と言われています。その保湿作用は湿度の低い時はよりしっとりとした保湿となり、湿度の高い時はさらっとした保湿になります。また、抗酸化作用が高いため、アンチエイジング作用が期待できます。メラニン色素生成抑制能がある事から、美白機能もあります。抗炎症作用もありますので肌荒れ防止に効果があります。
ハイブリッドローズ花エキス
国内で無農薬栽培されたバラの花から得られるエキスです。光老化の原因となるコラゲナーゼやエラスターゼといった酵素活性を阻害することにより、シミ・シワなどを防ぐ効果が期待されます。糖化とは体内で不要な糖とタンパク質が結びついて「AGEs(糖化最終生成物)」という老化物質を生成してしまう作用ですが、ハイブリットローズはその抗糖化作用により肌のくすみやハリ・弾力の低下などを防ぎ、若々しい肌を維持できます。
アセロラ果実エキス
沖縄産の完熟アセロラ果実からエキスを抽出しました。アセロラはビタミンCを豊富に含み、レモンの20倍以上と言われます。アセロラに含まれる抗酸化成分で、別名「アセロラポリフェノール」が注目されています。このアセロラポリフェノールには、紫外線照射によるメラニンなどの色素沈着抑制効果の可能性がある。アントシアニンをはじめポリフェノールも豊富で、強い抗酸化作用を発揮し、老化予防や美肌・美白効果に働きかけます。
アルガニアスピノサ核油
モロッコにしか生育しないアルガンの木に生る実の種子から得られる成分。ビタミンE、ポリフェノール、カロテン、スクアレン、脂肪酸を豊富に含有しています。ニキビなどの肌のトラブルに対する民間療法に使用されてきたアルガンオイルは、ビタミンと抗酸化物質が豊富で保湿効果や老化防止効果があります。肌の表面から水分の蒸発抑制作用と肌を柔らかくする作用があるため、皮膚弾力性を改善し若々しい肌をもたらします。
メドウフォーム油
カリフォルニアを中心とした北アメリカ温帯地域に生息するメドウフォーム(Meadowfoam)の名は、白い小さな花をたくさん咲かせ、泡のように見えることに由来しており、Meadowfoam「牧草地の泡」と呼ばれています。この植物の2-3mmの種から採れる油です。不飽和脂肪酸を多く含んでいます。肌に塗ると、しっとり滑らかで、さっぱりした感触を与えます。皮膚に保水性の膜を形成し、皮膚の水分を保持する働きがあり、エモリエント効果が得られます。
アサ茎
麻の茎から、超臨界CO2抽出法を利用し非加熱で抽出された油です。ヘンプオイルと言われ、成分の多くはアロマセラピーにも使われるテルペンで、カンナビノイドと呼ばれる麻だけに含まれる成分が特徴となっています。抗菌作用、鎮痛作用、抗炎症作用があります。また鎮静作用があるため、イライラや不安感などの気分障害にも用いられています。
ミツロウ
ミツロウは、ミツバチ 巣から蜂蜜を取った残りを加熱するなどして得たロウを精製したものです。保湿力が高く、肌をしっとりとやわらかくする効果があります。抗炎症作用があるため、敏感肌や乾燥肌などの肌を守る働きも期待されます。また中世ヨーロッパではキズや火傷、皮膚の炎症に効果があるとされ、民間薬として用いられてきました。現在でも漢方薬の材料として使用されています。さらに蜜蜂の巣を雑菌から守るための抗菌作用も持ち合わせています。
ハチミツ
蜜蜂が集めたハチミツのおもな成分は水分と糖分です。プレバイオティクスのフラクトオリゴ糖やビタミン、ミネラル、アミノ酸など100種類を超える有効成分が含まれています。抗菌作用、抗炎症作用があり、切り傷、擦り傷、火傷に効果があります。乾燥した肌には柔軟性を与えます。保湿持続効果もあり、古代より利用されていました。クレオパトラはハチミツ入りのスキンクリームを利用していました。現在も漢方薬の軟膏に使われています。
ヒマシ油
ひまし油はキャスターオイルとも言い、トウゴマ(唐胡麻)という植物の種子からとれる油です。リシノール酸という脂肪酸が多く含まれていて、85~90%含まれるのがひまし油の特徴となっています。ひまし油も古代より利用されていて、古代ギリシャでは万能薬とされ、クレオパトラも愛用していました。保湿、抗炎症作用があり、肌荒れ、むくみ、擦り傷にも有効とされています。デトックス効果もあるため、顔にできたシミ、ソバカスなどを薄くすることもあります。
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