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感染症としての癌—–第28回日本バイ・ディジタルO-リングテスト医学会

オーリングテストの普及と増大する国民医療費

4月20日21日と2日間にわたって、BDORTの医学会が神戸であり参加してきました。久々の学会参加でしたが、私がO-リングテストの免許を取ってから30年近く経っていて、廻りを見ると学会員も老齢化していました。O-リングテストを学んで臨床に活かそうという、若い医師・鍼灸師・獣医師・歯科医がいないからでしょう。O-リングテストを行うことはお金にならないどころか、収入減少になります。時間が取られるうえに、検査器械を使わないので保険点数がありません。完全なるボランティアです。現在では保険点数も下げられているので、経営的には厳しく、ある程度まともに医業経営をしている公立病院はどこも赤字です。住民税で赤字を埋めていますが間に合いません。公立病院の借金も膨らんでいます。

医業経営はますます厳しくなってきており、医療政策の抜本的な改革が必要なときですが、選挙で票を取るためと、支持母体である大企業の利益を守るためにはどうにも出来ないのでしょう。国民医療費は40兆円以上と国家の税収60兆円の3分の2も占めています。すぐ簡単に減らす第一の方法は病院の隣にある薬局を無くすことです。以前は病院内で薬がもらえました。しかし今は面倒な思いをして隣へ薬をもらいに行かなければなりません。そこの建物の建築費、土地代、薬剤師の給料、事務員の給料、チェーン展開している薬局オーナーの役員報酬、その会社の諸経費、等、同時に払わされているのです。それに気づくことです。

画像は日経新聞電子版2019年4月25日より

癌には感染性の癌、つまり伝染病としての癌も存在する

今回の医学会では創始者である大村教授の特別講演が印象に残りました。講演の内容は癌が伝染するという内容でした。

以前より癌の部分にはHPV-16とHHV-8の感染があるということは知られていました。今回の症例ではウイルス感染と電磁波暴露が同時に重なった場合には発がんするという例です。

完全に健康な中年女性の高校教師が、胃に深刻な問題を抱えている人と顔を合わせて数時間を過ごした1ヶ月後に胃がんを発症しました。彼女は2ヶ月後に胃がんの外科的切除を受けました。

まずHPV-16とHHV-8について説明します。HPVはヒトパピローマウイルスと言い子宮頸がんワクチンで有名になりました。このHPVの仲間でもタイプ16型と18型の2種類が高リスク型と呼ばれます。子宮頸がんの約70%、肛門がんの約95%、中咽頭がんの約70%、膣がんの約65%がこの高リスク型のPHVによると言われています。全世界の癌の5%はこのウイルスによって発症しています。

HHVはヒトヘルペスウイルスと呼ばれ、その仲間には唇の周囲に水疱ができる口唇ヘルペス(1型)、性器に水疱ができる性器ヘルペス(2型)、帯状疱疹ウイルス、リンパ腫を起こすエプスタイン・バーウイルス、網膜炎,腸炎,脳炎,肺炎などを起こすサイトメガロウイルス、悪性リンパ腫を起こす8型があります。

大村教授は10年ほど前から、1ヶ月以内に急激に発症増大した癌には電磁波被爆の環境下でHPV-16とHHV-8の感染があると述べています。

先ほどの高校教師は数時間の間に、対面して過ごした人から口や鼻を通じてウイルスをもらってしまったわけです。

教授は以前、膵臓がんと乳がんを併発している日本人男性の診察後、4~24時間以内に自分にも膵臓がんと乳がんができていることをオーリングで確認しています。

昨年の感謝祭に教授(ニューヨーク在住)に起こった出来事がとても興味深い内容でした。北米の感謝祭によく飲まれるのが「エッグノッグ」という飲み物だそうです。教授もコップ1杯飲んだそうです。これが原因で一気に体中に5種類もの初期癌ができてしまいました。肝臓がん、ホジキンリンパ腫、膀胱がん、膵臓がん、乳がんです。

 

エッグノッグには卵黄が使われますが、この卵黄のほとんどがHPV-16とHHV-8に汚染されていることはオーリングで確認済みでした。教授はブルーベリーパイを同時に食べていて6時間後に激しい左下腹部痛と下痢に襲われました。調べて見るとパイ皿が細菌で汚染されていました。彼は口に入れるものは何でもオーリングで調べる癖があり、このブルーベリーパイも当然調べていたのですが、パイの上の方は問題なくても底までは通常のオーリングでは分からないのです。(その点5次元オーリングは全てがわかりますので便利です)この食中毒により腸管粘膜表面を覆っている粘液と防御細菌が流れてしまい、無防備になったところにウイルスが入り込んだものと思われます。

この例からも腸内細菌の大切さがわかると思います。かつての公衆衛生学の世界的権威で森鴎外も学んだドイツ・ミュンヘン大学のペッテンコーファー教授は、コレラの病因は細菌にあるというコレラ菌を発見したコッホ教授と議論が対立(ペッテンコーファー教授は病因は環境にある)し、コレラ菌が胃酸で死滅しないようにわざわざ重曹まで飲み、コッホ教授のコレラ菌を飲んだにもかかわらず、下痢のみでコレラに罹りませんでした(薬学 昔むかし)これは、たとえ病原菌が入ってきても、腸内環境がしっかりしていれば大丈夫だという良い例ではないでしょうか。

腸内細菌叢を構成する細菌の中でも、以下の3種類の細菌(トリニティーバクテリア)が最も重要ですので、この菌を増やすように努力しましょう。

Caldanaerovirga acetigignens

Erysipelotrichaceae

Lactobacillus species group 3 の一部

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