二十歳から39歳までの女性に癌が急増している
このグラフは日経新聞電子版のものです。
日本では、若い世代の癌患者は女性に集中していて、癌にかかる人の75%が女性となっています。
なかでも、乳がんと子宮頸がんが急増傾向にあります。特に20代の子宮頸がん発症率は他の癌を圧倒的に引き離してトップとなり、死亡者数も、乳がん、子宮頸がん、胃がん、卵巣がんの順になっています。
このグラフは公益財団法人がん研究振興財団2013年度版ですが、39歳までは子宮がんの罹患率が高くなっています。
次のグラフは京府医大誌 子宮頸がんとその免疫 藤田宏行氏の論文からです。
20歳代から40歳代にかけて1985年と比較して2008年では子宮頸がんにかかる女性が激増しています。25歳から29歳では8倍、30歳から34歳では4倍となっています。
子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)?
がん発生原因のほとんど(95%以上)はHPVですが、このウイルスは極ありふれたウイルスで皮膚にイボを作ったりするウイルスの仲間です。HPVは150以上の遺伝子型があるといわれ、この子宮頸がんを作るウイルスは性行為により感染し、ほとんどの女性は一生に一度は感染しているようです。性交相手が1人のみ女性でも初回性行から3年後の累積リスクは46%と高く、特に気にするほどのウイルスではありません。このウイルスに感染(HPV陽性)すればだれでも子宮頸がんになるわけではありません。
子宮頸がんは紀元前から知られていましたが、その発生原因の研究はRigoni-Stern博士による1760-1839年のイタリア・ベローナ市の調査で子宮頸がんは乳がんとは逆に既婚女性に多く、修道女では極めて稀である。との報告から研究がスタートしています。
ふたたび藤田宏行氏の論文からです。
細胞診で見つかる子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)の軽度異形成CIN 1 ではほとんどが自然治癒しています。前がん状態のCIN 2 /CIN 3 でも5%は自然治癒します。日本の妊婦によるデータでは妊婦の3人から5人のうちの1人が感染していました。
すなわち感染するのが当たり前であるならば、一部の女性が発がんする要因は何でしょうか。
子宮頸がんの真の原因?
子宮頸がんは先進国では日本だけが増加し、他の先進国では減少しています。また世界では開発途上国でも増加しています。この原因は何でしょうか。
このグラフは朝日新聞DIGITALのものですが、英国などは劇的に減っています。それに対して日本は増加傾向にあります。これは死亡率で発症率ではありませんので、医学の進歩によって死亡率は抑えられている可能性があります。
統計上は子宮頸がんは毎年50万人が新たに罹患し、そのうち27万人が死亡しています。子宮頸がん発症の原因はヒトパピローマウイルスの感染にありますが、ありふれたウイルスでほとんどは自然に消えてしまいます。
医学的には自然治癒できなかった理由は喫煙、受動喫煙、低用量ピルの長期使用、クラミジア感染にあるといわれています。しかし何はともあれ、自然治癒できない根本的な原因は本人の免疫力の低下にあります。通常は様々の感染に対して自己免疫力で自然治癒します。普段健康な人はインフルエンザに罹っても寝てれば自己免疫でウイルスを排除してしまいます。
若い日本女性の免疫力の低下が真の原因です。食品添加物や抗菌剤による腸内細菌叢機能の低下と100ボルトの家庭用商業電力による極低周波の電磁波被曝が原因となっています。子宮頸がんの場合はこの2つが同時に存在することで発がんが促進されるようです。
日本と北朝鮮以外の外国は100ボルトを使っていません。世界は220ボルトが主流でみなアースがついています。日本の電化製品にはアースがありません。アースすれば電場がゼロになりますので、被曝を避けられます。どこでもアースを取れるようにするにはプラグインアースを使用すれば可能になります。さらに伝導性スパンボンドと併用でリビングやベッドも電磁波をカットすることができます。詳しくは電磁波関連の過去記事をお読みください。次回は乳がんについてお話します。