CBD, 健康, 大麻草

世界で加速する大麻合法化の流れ_2_

日本は大麻を合法化すべきではない

いよいよアメリカ合衆国も大麻合法化へ動き出している可能性が出てきました。産業用大麻の栽培が合法化されました。下院では12月12日、上院では前日の11日に可決され、12月20日にトランプ大統領の著名を経て成立しました。これは長らく規制薬物であった大麻が規制薬物でなくなったことを意味します。

我が国では産業用大麻の栽培は非合法化されたことはなく、今でも都道府県知事に許可をもらえば、誰でも産業用大麻の栽培はできます。特に資格はいりません。アメリカのこの産業用大麻の基準はTHCの濃度が大麻草の乾燥重量ベースで0.3%以下となっています。我が国の大麻草の品種も従来THCの含有量が少なく、戦前ではどこでも栽培されていましたが、マリファナとして吸引の習慣はありませんでした。

今後、アメリカでは大麻栽培が大規模に行われるでしょうから、このTHC濃度の基準は守られ難く、高濃度のTHCを含む品種を紛れ込ませても取締は難しく、カナダのように嗜好用大麻も合法化されるのではないかと懸念します。

2018年3~4月に、米国イリノイ州で合成カンナビノイドの使用による凝固障害の患者が集団発生しています。米国のUniversity of Illinois College of Medicine at PeoriaのAmar H Kelkar氏らが、NEJM誌2018年9月27日号で報告しています。150例以上の患者が、凝固障害および出血性素因でイリノイ州の病院を受診しました。重度の腹痛が見られ、血尿が出ています。そのうち1名(37歳の女性)は頭蓋内出血で死亡しました。

アメリカの各州では大麻合法化で嗜好用も解禁している州が増えてきました。それに伴い嗜好用大麻による被害が増えています。赤ちゃんのそばでマリファナを吸うことによって、受動喫煙で11ヶ月の乳児が死亡しています。マリファナには致死量がないと言われていますが、それはそれ以上吸えなくなってくるからです。この乳児のように大人でも強制的にマリファナを吸わざるを得ないように閉じ込めて吸わせれば死ぬ可能性があります。

大麻をお菓子にして販売されてもいます。チョコレートブラウニーやクッキーなど多数販売されています。大麻が解禁されたコロラド州では、大麻入りお菓子を誤って食べ、救急搬送される10歳未満の子供が続出しています。大人でも娘が作って冷蔵庫に入れておいたケーキをお父さんが帰宅後に大麻入りとは知らずに食べ、これも病院行きとなっています。大麻入りと知らずにクッキーを数個食べた19歳の留学生は、突然走り出し4階のバルコニーから飛び出し死亡しています。また47歳の夫が大麻入りクッキーを食べたあと、子どもたちを傷つけだし、電話で助けを求めている妻の頭を銃で撃ち、殺してしまいました。

食べる大麻が危険な理由は食べてもすぐには吸入のようにすぐには血中濃度が上がらず、あとで時間が経つほどに効いてきて、取り戻しができないからです。お酒の一気飲みと同じ状況が出現するわけです。

それでは次に医療用と言われる大麻はどうなのでしょうか。大麻によりがん細胞がアポトーシス(自殺)する実験もありますが、多くの実験では直接がん細胞に大量のカンナビジオール(CBD)を投与しています。大量のカンナビノイドを体内に入れることは前述のような危険な副作用を覚悟しなければいけません。

私の専門とする漢方では大麻草は最上の薬草で、日々常用すれば健康長寿に良いとあります。しかし取りすぎると狂ったように走り出すともあります。私の作った大麻草エキスのアーサーオイルは低濃度で産業用大麻にあたる大麻草の茎をほぼそのまま常温でエキス化したもので、免疫機能を非常に高めます。健康長寿のために日々常用することをお勧めします。

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