感染経路の5種類
感染経路は次の5種類が考えられます。
- 飛沫感染
これは感染者の咳やクシャミを直接あびた場合ですが、直接顔に浴びなくてもその飛沫が自分の衣服に付けられてそこを手で触り、その手指で目や口に触ると感染(接触感染)します。
- 空気感染
ウイルスは毒ガスのような気体ではありませんので、空気感染はありません。
- エアロゾル感染
エアロゾルは霧のようなもので目には見えませんが周囲にウイルスが漂っています。
- 接触感染
ウイルスが付着したもの(ドアノブ、手すり、電車のつり革、スイッチなど)に触れた手指で目や鼻、口に触ることで感染します。
- 濃厚接触
2メートル以内の距離で一定時間以上、空間を共有した場合です。室内では2メートル以内でエアロゾル感染しますが、外では風下でなければ1メートル以上離れれば安心です。
コロナウイルスうつしてやる事件
接触感染の典型的な事件が先日ありました。「コロナウイルスうつしてやる」といって家を出た男がカラオケパブを訪れ、女性店員にうつしてしまい、そのうつされた30代の女性は泣きじゃくっていたそうです。入院して子供とも接触できなくなります。シングルマザーだったらどうなるのでしょうか。店内の防犯カメラで全く濃厚接触がなかったことが確認されています。この事件の日から4日後の発症でしたので立件は難しいでしょう。立件できれば明らかに傷害罪ですし、死ねば殺人罪が適用できるはずです。しかし男はその後入院し、肺炎で死亡しました。
5次元オーリング・テストで確認すると接触感染でした。彼が開店待ちのために2分間だけ座ったソファーにウイルスが付着していて、そのソファーでこの感染させられた女性が化粧をしていました。この女性はソファーに触れた手でその女性の腕にあった吹き出物のようなところに触ることで、ウイルスが直接血中に入ってしまったようです。また化粧のために顔に触れています。そのため口からも入っています。このことからSARS-CoV-2ウイルスの感染力の強さが分かると思います。どこかに触った手で顔に触ることは止めないといけません。
先日、妻が市民図書館から借りてきたDVDのパニック映画の「コンティジョン」では、人は1日に2000~3000回顔を触っているそうです。この映画は最近の情勢とかさなる部分もあり、観てみるのも良いでしょう。
新型コロナウイルスの感染力は非常に強い
SARS-CoV-2の感染力は非常に強いものがあるのですが、多くは軽症または無症状で終わります。CIVID-19の症状は倦怠感、筋肉痛、咽頭痛、咳嗽、頭痛、発熱などで風邪やインフルエンザと同じでウイルス検査をしない限り分かりません。先日医師会から患者のインフルエンザの検査をしないように通知がきました。インフルエンザの検査をすれば医師が感染してしまうからです。今後はインフルエンザの抗ウイルス薬を処方するか、風邪として処理するかを感で判断することになります。当院は漢方薬専門ですので病名は関係ありません。症状で漢方薬が決まります。
イタリアでは死亡率が高く感染者の14人に1人は死んでいます。逆に韓国では低く、死ぬのは110人に1人です。この差は症状のある人だけをウイルス検査をするか、無症候の人も検査をするかの差だと思われます。ということはこのコロナウイルスに感染して症状が出たら14人に1人は死んでしまうことになります。症状が出たら(風邪と同じ症状なので区別がつきません)死を覚悟しないといけません。
新型コロナウイルス感染症は無症状の人からも感染する
このウイルスの厄介なところは無症状で他人に感染させることです。The NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE の記事では鼻と喉でウイルスの量を調べています。その結果は症状が出る前のゼロ日目の所(患者のDさん)で、症状が出た患者と同じ量のウイルス量が確認されています。
先日、咽頭痛を訴える患者が受付にきました。そこで早速5次元オーリング・テストで調べてみたところ、新型コロナではなくインフルエンザでした。新型コロナであればすぐに院外に出てもらうところでした。5次元オーリング・テストは時空を超えて知ることができるので便利です。
このようにSARS-CoV-2(新型コロナウイルス)は極めて強い感染力を持っています。予防策として次のことが大切です。
- 顔に手をもっていかない(目・口・鼻に触らない)
- 手指の消毒
- 人とは2メートル以上の間隔をとる
- 感冒様症状が出たら直ちに「補中益気湯」と「プロポリス粉末」を飲む