COVID-19

新型コロナウイルス オミクロン株の特徴

新型株オミクロンは感染時は軽症でも忘れたころに発症してくる

この新型株のオミクロンは気管支で増殖しますので、気管支炎として軽症では済みますが、ウイルスの増殖は激しく、確実に大量のスパイク蛋白は体内に入り込んでいます。新型コロナウイルス感染症の症状を起こさせる原因はスパイク蛋白にあります。ウイルスが肺で増殖すると肺炎となり重症化しますが、軽症でもスパイク蛋白による多彩な症状がその後現れてきます。軽症であっても年余にわたって治ることはありません。スイスのジュネーブ大学病院のMayssam Nehme氏らの研究によると入院治療を要した患者を対象から除外し、629人を追跡調査しました。回答が得られた410人のうち39.0%が、7~9カ月後にも何らかの症状があると回答しています。その症状の数は、27.6%は1症状のみ、26.4%は2症状、18.4%は3症状、10.9%は4症状、4.0%は5症状であり、6症状以上との回答も12.6%を占めました。ワクチン接種者はさらに多くのスパイク蛋白を各臓器に取り入れていますので、これらの多彩な症状が出やすくなります。ワクチンはウイルス本体の増殖を抑えるので、肺炎にはなり難くはなりますが、接種の度にじっくりと増えるスパイク蛋白が遅延性の臓器障害を発生させます。

記憶障害も新型コロナウイルスの症状

新型コロナウイルス感染症全般で最も多い障害は倦怠感です。疲れやすくなります。いつも疲れているような感じで、風邪を引いたときのような倦怠感が常にあり、朝からひどく疲れてしまって困るようになります。そして本人もあまり気づいていない症状に記憶障害があります。高齢の患者さんは年のせいで忘れっぽくなったと思っていますが、ワクチン接種による障害もあります。ノルウェーのオスロ大学病院のArne Søraas氏らの研究によると1万3,001人をベースに健康調査を行いました。このうち新型コロナウイルスの検査を受けた陽性者794人、検査を受けて陰性だった者7,978人、そして検査を受けていない4,229人の8ヶ月後における追跡調査の結果が出ています。そしてこの結果は軽症者のみで入院治療を要した患者は解析から除外しています。結果は記憶障害を申告したのは陰性だった者4%に対して陽性者では11%が記憶障害を申告しています。さらに追跡調査時に1年前と比較して健康状態が悪化したと回答したのは陰性者では21%、陽性者は41%と軽症で済めば感染してもそれで良いとする考え方に警鐘を鳴らすものです。

オミクロン株は軽症でも死者数は変わらない

オミクロン株のパンデミックは軽症で済む場合も多いのですが、死亡する人の多さは従来株と変わりありません。以下はアメリカの場合です。

1日の感染者数は急激に増えていっていますが、死者数には変化がありません。オミクロン株の感染が増えても死者が減少することはありません。

次はイギリスです。

こちらも同様に感染者はオミクロン株で急激に増えていても死者数に変化がありません。

次はフランスです。

フランスもオミクロン株の感染で劇的に感染者数は増えています。

フランスも死者数に変化はありません。オミクロン株に置き換わっていっても死者数が減少するわけではありません。日本もオミクロン株の感染者が劇的に増加することでしょうが、死者数は増えることはあっても減ることはないでしょう。オミクロンの感染がピークに達する頃はデルタ株の時のように医療がひっ迫すると思われます。一定程度の重症者は出ますので以前のデルタ株の時のような死者数には達するはずです。日本は3ヶ月周期で感染の波が来ますので、昨年12月から始まった今回の波は2か月後の3月には感染者の減少を見ることになります。

PCR検査は従来株とオミクロン株の両方の同時検査が必要

オミクロン株の変異株PCR検査をしていても、変異型のデルタ株とオミクロン株にダブル感染している可能性もあります。その場合は速やかに重症化していくこともありますので注意が必要です。

オミクロン株は感染形態がインフルエンザと同様ですので初心に帰って、とにかく3密を避けることです。

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