政策

慰安婦問題を考える(税金を考える=中編=)

地価税により軍夫となった農民

この棒グラフは国税庁のホームページからですが明治政府の歳入割合に占める地価税が次第に増え、80%近くになっていることがわかります。この時代は農民にとっては過酷な時代でした。地租を払えず、借金したり農地を売って小作人になります。これは政府が軍夫を確保するための手段でもありました。日清戦争のとき中国大陸での日本軍は、17万人あまりの正規の軍人と十数万人の軍夫(大砲や弾薬を運んだりと雑役を行う民間人)から成っていました。貧しかった東北の多くの男性はわずかな日当で軍夫として働きました。

次の画像は大英図書館に所蔵されているものです。

平壌激戦四圍進撃図 (制作国:日本)

日本軍と中国軍は平壌で戦争をしています。当時の朝鮮半島はいわゆる現在の中国の新疆ウイグル自治区やチベット自治区のような存在で中国の明のころから中国の一部でした。この戦争のあと中国が日本に負けて、ようやく独立することになります。国名は大韓帝国(現在の南北朝鮮)です。しかし独立もわずか13年で今度は日本の一部になってしまいます。

平壌夜戦我兵大勝利 (制作国:日本)当時発明されて間もない電気を使っての野戦です。

 

高麗月夜大戦牛陣得勝全圖(和訳:朝鮮における月夜の大戦で牛の陣により勝利を得るの図)(制作国:中国)

牛の角に刀を取り付けています。世界で最も広く使われている包丁が牛刀です。

貧しい農民の娘が慰安婦となる

また娘たちは出稼ぎの娼婦として働き、貧しかった日本の外貨を稼いでいました。当時の娼婦は唐行き(からゆき)さんと呼ばれ、白人の植民地だった東南アジアのジャカルタ(インドネシア)やトンキン(ベトナム)から、遠くはカナダまで働きに行っています。当時の唐(から)は外国という意味でつかわれていました。娼婦のなかには娼館経営者となって財を成し戦争のための費用として政府に多額の寄付する元娼婦も多くいて、特に高額の場合は政府が戦費獲得のために寄付を募っていました。「娘子軍」と当時のマスコミでは高く評価されていました。

トンキンのから行きさん達

女衒(ぜげん)という斡旋業者が貧しい農村を回って娘を海外の娼館へ身売りさせていました。女衒は家族や本人を騙して、外国へ出稼ぎに行くと思い込ませて、実際は娼館へ売っていました。日本人の従軍慰安婦は自ら就職したりしていましたが、朝鮮人の従軍慰安婦は朝鮮人の女衒が挺身隊ということで騙して募集したり、強制連行というと役人が行っているように思われますが、彼ら朝鮮人の女衒が人さらいをしているわけです。

従軍慰安婦は戦地には従軍していて丁重に扱われていました。敗戦色濃くなって食料が途絶えてきた時も米粒のほとんど入っていない釜から兵隊さんが先に食べて、最後に底に沈んで米粒が沢山残っているところを食べさせてくれたと話していました。また仕事以外の時は海水浴をしたりして遊んでいたと話しています。陣地に連合国軍が迫った時は、真っ先に従軍慰安婦に逃げるように指示が出ましたが、一部の従軍慰安婦は戦闘を助けて最後まで戦っています。

日本政府が直接募集するのではなく斡旋所が仲介手数料を取って募集していました。

大東亜戦争に負けて満州国にロシア兵が侵入してきて無政府状態となった時、民家の婦女子がロシア兵に次々強姦されたため、住民が集まって対策が考えられました。その対策はドイツに倣って慰安所をつくることでした。この時も一部の女性たちが志願して同胞の女性たちを守るために尽くしてくれました。

この満州国の場合は住民が自警のために作った慰安所ですが、日本政府も敗戦後直ちにアメリカ兵による強姦から日本の女性を守るために連合国軍兵士のための慰安所をつくっています。写真は敗戦2週間後に政府が作った安浦ハウスという慰安所です。

彼ら軍夫の働きや、からゆきさんが外貨を稼いでくれたおかげで、日清戦争・日露戦争に勝利することができ、今の日本があります。この戦争に負けていれば日本は白人の植民地になっていたはずです。当時はアフリカもアジアもすべての有色人種の国は白人の国の植民地でした。

娼婦は古代聖書の時代からある仕事で、イエスキリストのそばで行動を共にした、マグダラのマリアも元娼婦でした。マグダラの町はセックス産業の町でした。日本では売買春のうち売春が戦後禁止になりましたが、買春は禁止されていません。近年の世界的な流れは売買春合法化ですが、反対に3年前に売春を非合法化したフランスでは抗議デモが起こっています。オランダは2000年、ドイツは2002年に合法化しています。近隣国では台湾は2011年、オーストラリアは女性の市長による運動で合法化されました。ニュージーランドはライセンスが必要です。

人類史の中で白人による有色人種支配を終わらせた日本

大東亜戦争はアジアを白人の植民地から解放してアジア圏で共存共栄の世界を作るための戦いでした。この戦争に日本が負けたとき、白人の国々はすぐに植民地を取り戻すためにやってきました。その時残った日本兵たちは現地で軍を組織してその国の独立のために戦っています。

世界史の中で、白人による植民地支配を終わらせたのは日本であると記すことができます。

税制を変えるということは世界史を変えることにつながるということを知ってほしいと思います。いかに税制が大切かということです。この国が消費税を導入して、しかもその増税を繰り返すのは何のためでしょうか。これも世界史を変えることになるでしょう。

日本の国民がこの20年間一生懸命働き、過労死するまで働いてもこの国が貧しくなっていくのは税制にあります。

続く

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