腸内細菌叢

尾畠春夫さんの腸内細菌叢機能が凄い

腸内細菌叢機能が1100台

声に張りがあり、目にも力があり、動作も非常にキビキビしているので、腸内細菌叢機能を調べてみました。すると驚くことに1100台でテロメアの量も800ngありました。テロメアの量は若さと関係します。

日本人の腸内細菌叢機能の平均は80(人類の平均を100としています)なので、平均の14倍近くあります。私は今までこれ程高い人を見たことがありません。せいぜい400台でした。

この日は午後から雨で農作業は午前中できりあげて、たまたまテレビを見ていたところ尾畠さんがインタビューを受けていて、食べているのは麦飯と味噌汁と言っていました。彼は現在78歳で66歳から自営の魚屋さんをやめて、社会に恩返しをしたいということで、ボランティア生活に入ったそうです。ボランティア資金は国民年金(おそらく月5~6万円ぐらい)だそうで、軽ワゴン車に車中泊しながら、自炊でほぼ麦飯と味噌汁だけで活動しているのではないでしょうか。

サラッと速報

テロメアの量は老化とともに減っていき、死期が近づくと1ng以下になります。最近わかってきたことですが、どうも腸内細菌叢の指数とテロメアの量は相関がありそうだということです。

人生100年時代を認知症にもならず、自然死するための1つの方法として、極小食が食費も医療費もかからず、極めて有効です。興味がある会員の方は次の本を読むことをお勧めます。

この本の著者であるルイジ・コルナロは500年前の裕福な貴族で、今でこそ有名なレオナルド・ダ・ビンチやミケランジェロは彼ら貴族の使用人に過ぎませんでした。当時ルイジ・コルナロはヨーロッパ中に知れ渡っている有名な貴族でした。裕福なあまり過食から30歳台で生活習慣病になり死ぬ寸前でしたが、医師の勧めに従い極小食にしたところ1年も経たないうちにすべての生活習慣病が治ってしまいます。

彼は102歳で自然死するまで極少食の効用を何度も説いています。

彼の興味深い経験があります。友人や家族の度重なる忠告を退けることができず、少しだけ量を増やしたのですが、10日後にはその影響が出始め、それまで元気、快活であったが、次第に不機嫌になっただけでなく、うつ状態にもなり、脇腹に激しい痛みを覚えて挙げ句には熱まででてきて、15日後には熱は引いてきたもの、治癒するまでが35日間にも及んだそうです。おそらく急性膵炎だったのではないかと思いますが、飽食への戒めです。

ルイジ・コルナロの食事:パンと卵の黄身、少しの肉か魚、それとスープ。これらを総量で1日350g、ワインを400cc

これが1日量ですので、いかに少食かわかると思います。これを日本人に当てはめるとご飯に味噌汁、それに卵と少量の魚となるのではないでしょうか。

ルイジ・コルナロの食べていたパンは自然農法の小麦で食品添加物の入っていない全粒粉のパンだったのではないでしょうか。卵も自然養鶏で肉はジビエだったと思われます。ワインも自然農法のブドウで酸化防止剤の入っていないワイン。現代日本ではこの真似をするのは不可能に近いでしょう。

当時ルイジ・コルナロの食べていたものの平均のI.I.を調べてみました。

パン:1500  卵:1700  肉:1800  ワイン:1800  でした。

当時の庶民の腸内細菌叢機能はI.I.1000 で貴族はI.I.90で、ヨーロッパの貴族は今の日本人と同じぐらいのレベルでこれも驚きです。この時期日本では室町時代後期の戦国時代に当たります。当時の日本人の庶民のI.I.は1400、京都の貴族は900、戦国武士は1900でした。

そしてルイジ・コルナロの腸内細菌叢機能のレベルは50歳代のときも80歳代のときも変わらず1700ありました。戦国武士のレベルに近い値です。

当時は食品添加物も除草剤も無く、庶民も貴族も料理の素材は同じだったはずですので、違いは飽食か少食かの差でしかないような気がします。